自分の力で
患者さまの命を救う実感。
Tsubasa Fujikawa
Tsubasa Fujikawa
東京医科大学病院
救急医学/助教
東京都出身。東京医科大学卒業後、東京女子医科大学病院での研修を経て、東京医科大学病院の救急救命センターにて勤務。
いや、実は曽祖父も東京医科大だったから、私で4代目なんです。親戚にも医者は多かったし、私がこの道を選んだのも、やっぱり自然なことだったという気がしますね。特に親に「医者になれ」と言われたことはなかったですが。
そして父も救命救急だったのですが、家に帰ってきたと思ったらまた呼び出されて飛び出していくなんていうことはしょっちゅうでした。そういう時代だったのですが、そんな父の背中を見ながら育ったのは確かです。やはり自分の力で患者さまの命を救うという、その実感に尽きるでしょうね。患者さまは全部違うし、病態も多様です。昨日までは正しかった治療が今日は適切ではないということもあります。もちろんそれはとても怖いことですし、当直の時など、急変しても自分の力でなんとかしなくてはならないという重いプレッシャーがあります。
その中で、自分の力で患者さまを救ってみせるという思いは強いですし、そこが救命救急の魅力でしょうね。若いからこそ怖いもの知らずでぶつかっていけるし、体力面でも乗り切れるんだと思います。最終的には、開業医である父の後を継ぐのかなあと思っています。そのためにも救急以外のサブスペシャリティを身につけたいですね。
幼い頃、家族で外出したときに交通事故の現場に遭遇して、父が颯爽と駆け寄っていったのをおぼろげに覚えています。あれは無条件にカッコよかった。自分もあんなふうに、スーパースターのように人を救える医者になりたいですね。それが将来の目標です。治療方針などで迷っている時に、熱い言葉で背中を押してくれる偉大な先輩。兄貴として慕っています。
事務的な業務については文句なしにNo.1。彼女がいなかったら我々の仕事は穴だらけになるでしょう。いつもしっかりフォローしてもらっています。
思い込んだら一直線に突き進むタイプ。普段は穏やかでも、一度スイッチが入るとすごく厳しくなれる人です。
知識も向上心も素晴らしくて、後輩ながら、とてもかなわないと思っています。尊敬できる後輩ですね。
女性の後輩ができたのは初めてだったので、嬉しかったですね。すごく元気なタイプで、職場を華やかにしてくれています。患者さまに対しても優しいですよ。